2016年08月02日

第48回日本医学教育学会大会見聞録1・「漢方の効く人、効かない人!?」〜元外科医の体感話とこれからの漢方〜

第48回日本医学教育学会大会で学んだこと。1つめは漢方について。


有名なセンプククリニック 千福貞博先生がランチョンでお話しになるということで、迷うことなく参加しました。千福先生のお話は何度か伺ったことがありますが、お話し上手で面白く明快、わかりやすい。内容だけでなく構成や見せ方も大いに参考になります。


備忘のため、「そうだったのか!!」と思った点をシェアしたいと思います。


(ここから、講演内容を含みます)
・口訣(=clinical pearls)。


・漢方が即効性か遅効性か、というのは、いつの成り立ちか、と薬味の数で決まる。

 即効性のあるものはだいたい耐性(タキフィラシー)が生じる。


・ツムラの番号は売れ筋が前に来る。だから1番〜40番くらいが頻用薬で、それを覚える、というのが上達の道。

 じゃあ41番は?補中益気湯。このぐらいまで覚えるか。42番は??…


・名著、オススメは『漢方診療のレッスン』。

 そこには、「ご飯を食べて引き込まれるように眠くなる人は41番」のように具体例が書いてあって大変参考になる。


・高齢者は意外に漢方嫌いだったりする。

 その理由には、義歯に挟まる、科学万能、バシッと効く薬を希望する…などがある。
飲みやすくするには水で溶いてレンジでチン!


・99番、小建中湯は、腹診でくすぐったがる子供だったら何でも?効く。
 飲みにくいのでミロに溶かす。

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posted by 長尾大志 at 13:40 | Comment(1) | 学会・研究会見聞録
この記事へのコメント
補中益気湯・・・漢方皮膚科医で紹介され1年以上飲みましたが効き目は?でした。
京都の生薬の煎じ薬で有名な漢方皮膚科医の生薬の煎じ薬の皮膚への効果も?で、働いていると難しい服用時間だったりと、止めてしまいました(笑)
風邪を引いて鼻水、咳が止まらない件、違う耳鼻咽喉科医に変えたら、鼻内を詳細に検査してくれ副鼻腔炎の後鼻漏だと強力な抗生物質等長期処方され、症状は改善傾向です。
最初の耳鼻咽喉科医は訴えても鼻内検査してくれず、ドクターショッピングも問題点あるでしょうがセカンドオピニオンも重要だなと思いました。
まだまだ耳鼻咽喉科医に喘息、鼻症状併発率高く、喘息だけに重症化するとマズイというのが知られていないのが原因かもですね。
呼吸器内科主治医には新たな耳鼻咽喉科医の処方内容等を話すつもりです。
Posted by ラビリンス at 2016年08月02日 22:48
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