2016年11月29日

呼吸器専門でないドクターのための呼吸器診断・間質性肺炎・肺線維症38・間質性肺炎の治療22・慢性期のびまん性肺疾患の取り扱い・HRCTでのパターン4

OPパターンの典型例は、こんな感じです。


スライド26.JPG


スライド27.JPG


両側下肺、胸膜直下に分布する浸潤影(コンソリデーション)。周囲にすりガラス影を伴いますが、網状影や蜂巣肺は見られません。


スライド28.JPG


スライド29.JPG


OPパターンを見かけたら、こちらも特発性か原因のあるものかを確認し、OP(COP)の治療を行います。




・HPパターン

HPパターンの特徴は、先のInconsistent UIPパターンのうち、


  • 上中肺優位の分布

  • 小粒状影が多数見られる(両側、上葉優位)



を含んでいます。ここでいう小粒状影はその1つ1つがすりガラス程度の淡い粒であることが多いのですが、これをすりガラスと言ってしまうと話がややこしくなるので、粒状影で通しておきます。HPといっても、慢性型ではなく亜急性に進行してくる、炎症成分の多いやつがこういう感じになります。慢性型は網状影と蜂巣肺形成が有り、UIPパターンとしばしば鑑別が困難です。


典型的には、


スライド30.JPG


スライド31.JPG


のような画像になります。


呼吸器専門でないドクターのための呼吸器実践

トップページへ

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。