- 投与量を減らす
- 減らすといっても、600mg未満だと効果の点で心配なので、特に高齢者(70歳以上)の場合、低用量より開始し徐々に増やす
- 分1よりも分2投与
例えば、400mg分2⇒600mg分2⇒800mg分2、と数日〜1週間毎に増やします。
抗結核薬の感受性は、MACの治療効果を推し量る上では役に立たないとされています。唯一、CAMだけは液体培地を用いてMICを測定することが出来、4μg/ml以下を感受性、32μg/ml以上を耐性と判定します。耐性であると判明すればCAMは中止します。
とはいえ、初回治療ではCAM耐性はほとんど考えなくてよい、とされています。でもですね。「副鼻腔気管支症候群」「慢性副鼻腔炎」に対して、CAMをダラダラ長期間使われている症例をよく見かけます。これ、今後問題になってくると思います。後で触れるかもしれません。
副作用や耐性などでCAMを使えない、てな場合、キノロン系としてシタフロキサシン(STFX)が代用されます。キノロン系も確たるエビデンスがある、というわけでもないのですが、なにせ副作用があまりないものですから、気軽に?使われていうことが多いです。これまで、レボフロキサシン(LVFX)やモキシフロキサシン(MFLX)もよく使われていましたが、最近ではSTFX、とする意見が多いようです。
- RFP 10mg/kg(最大600mg)/日 分1
- EB 15mg/kg(最大750mg)/日 分1
- STFX 100-200mg/日 分1
CAM単剤、CAM+キノロン、という投与法がかつては副作用が少ないこともあり、半ば気軽に行われていましたが、今では耐性の元となるため厳禁、とされています。まだされておられる先生方、厳禁です!3剤以上併用が原則です。
呼吸器専門でないドクターのための呼吸器実践