2017年03月12日

びわこ闘魂外来素案

昨日は闘魂外来・闘魂祭@草津総合病院、として、滋賀県ではじめて闘魂外来が行われる、ということで、臨床研修を少しでも改善させることは出来ないか、ヒントを頂きに行って参りました。


闘魂外来は、ご存じの方はご存じと思いますが、かの徳田安春先生をはじめとして総合診療領域で全国的に有名な先生方が全国で続けておられる、学生さんの学びの場。意識の高い学生さんが集まってこられます。


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どんな感じでされているのか、お話だけは伝え聞いておりましたが、やはり百聞は一見にしかず、参加してたくさんの発見がありました。


もちろん昨日の参加者の皆さんは勉強意欲の高い学生さんが多かったわけですが、やりようによっては、大学で展開し、すべての学生さんに学んでもらうことは問題なく出来そうです。以下、備忘のため、今日の学び、考えたこと、参加されていた先生方とお話ししていて気付いたこと、教えて頂いたことなどをごちゃ混ぜに記しておきたいと思います。



・初診外来は学びの宝庫。


・やってみさせる、に勝る教育はない。全部やらせることに意味がある。そして行った医療行為の根拠を学習させると学びが深まる。


・実は今滋賀医大の呼吸器内科でやっている臨床実習は、途中まで闘魂外来であった。処方までさせるのはどうかと思っていたが、教員次第で処方も可能である。


・屋根瓦式、では研修医にも学びが多い。研修医の教育も同時に行うことが可能である。


・運営する教員のスキルがかなり重要。形だけの『指導医講習会』より、1回の闘魂外来参加が望ましい。


・これが臨床実習で成立するためには、4年生までに臨床推論の学びを終わらせておく必要がある。ということは例えば滋賀医大だと、カリキュラムの全面見直しが必要だろう。たぶん現状のカリキュラムでは学生に1からすべてやらせるのは無理がありそう。


・逆に、1年、2年でも1度でもこういう場を経験しておくと、勉強のモチベーションを保てるであろう。どんどんアーリーエクスポージャーをやるべきだが、そのシステム作りが大変重要。カリキュラムを作る側は、相当の覚悟をもってカリキュラムを作成するべき。


・M先生の曰く「滋賀医は関西の、イヤ日本の医学部を見渡しても教育熱心なスタッフが揃っている。」たいへん励みになるお言葉を頂きました。


・このような「教育効果抜群の外来」は、学生さんや研修医にとっては魅力的な勉強の場となる。例えば研修医のリクルートには大変有効であろう。


・しかしながら、忙しい、患者さんをたくさん診なくてはならない外来では成り立たない。1症例あたり1〜2時間必要である。従前の外来をこなしながらやるのは不可能。外来医に加えて、教育専用教員を配置する必要がある。4月から滋賀医大に出来るという「教育医長」は、その役割を担えるのか。たぶん無理。


・大学で行うのは、科の間の壁が結構問題になりそう。手っ取り早くは科の中で臨床実習を置き換えることだが、厚生労働省、あるいは世間の求める「総合力」を培うには、科の壁を越えた体制作りが必要であろう。


・また、大学だと症例の偏りなどが問題となる。そういう意味では一般病院で、ある程度教員に余裕があり、教育に理解のあるところ。症例の豊富なところに、大学教員を派遣して行うのが現実的かもしれない。


・ということで、滋賀医大の関連でいうと、東近江総合医療センターやJCHO滋賀病院が候補になるだろう。総合内科外来に週1回でも教育専用教員の配置、学びカンファレンス開催などを行えば、魅力的な学びの場が出来るような気がする。


今回講師をお勤め頂いた徳田先生、平島先生、松本先生、北先生、主催頂いた草津総合病院の島田先生、スタッフの皆様方、ご参加の松下先生や西澤先生、そして今回闘魂外来の企画運営をして下さった山本さん、お世話になり本当にありがとうございました!今後ともよろしくお願い申し上げます。



楽しそうな闘魂外来を中座しまして、その後神戸で開催された、兵庫県保険医協会 第526回診療内容向上研究会にて、「胸部X線ルネッサンス」のお話をさせて頂きました。


やはり先生方、胸部X線写真に関してはいろいろとお悩みのことが多いようで、ここ最近にない多数の参加を頂いたそうです。公演後の質疑応答も、なかなか大変な盛り上がりで、ありがたかったです。


お招き頂いた広川先生、ご司会を頂いた清水先生、ご参加頂いた先生方、境様はじめ運営スタッフの皆様方、お世話になり本当にありがとうございました!今後ともよろしくお願い申し上げます。

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posted by 長尾大志 at 15:12 | Comment(0) | 活動報告
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