2017年03月21日

胸部画像読影のコツ1

非専門医の先生方の診療について、いろいろと込み入ってきましたので、ここらで小休止を入れまして、少し胸部X線写真やCTのことについて、最近ご質問を受けたことを中心にまとめていきたいと思います。



石灰化像

■ 胸膜班

胸膜面に沿って拡がる、大変輝度の高い石灰化病変(の痕)です。結核性胸膜炎の痕と、アスベスト吸入による胸膜斑(プラーク、plaque)とが原因の多くを占めます。厳密には、結核とアスベストでは石灰化の起こる場所が違うそうで、アスベストによる胸膜斑は血流のある壁側胸膜にできるといわれています。


CT像を模式図で書くとこんな感じですね。石灰化は縦隔条件でよくわかります。


スライド1.JPG


胸壁近くの胸膜が肥厚しています。肥厚した胸膜の、肺に近い方ではなくて胸壁に近い方(壁側胸膜)が石灰化のために白く見えるのです。実際のCTではこんな感じ。


スライド2.JPG


肥厚した胸膜の胸壁に近い方が、石灰化のために白く見えていますね。


この場所では結構X線が吸収されますから、胸部X線写真では高濃度に(白く)見えます。前から見ると結構広がりを持った、濃い陰影に見え、接線方向では、かなり濃い線として認識されます。こんな感じです。


スライド3.JPG


スライド4.JPG


拡がっている胸膜斑を前から見ると赤丸のように見え、横隔膜に沿った石灰化を接線方向から見たものが、赤矢印のように線として見えるのです。CTで見ると横隔膜に沿った石灰化はこんな風に見えます。


スライド5.JPG

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posted by 長尾大志 at 18:24 | Comment(0) | 胸部X線写真で、ここまでわかる
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