で、正常の胸部X線写真や胸部CTで見えるのは、気管、食道、血管、それに心臓だけと考えてOKです。
ほぼ正常症例のCT像。目印となる大動脈弓でのスライス(下)と、その少し上のスライス(上)です。
@上大静脈
A大動脈弓
B気管
C右腕頭静脈
D(右)腕頭動脈
E左腕頭静脈
F左総頸動脈
G左鎖骨下動脈
H食道
リンパ節もたくさんありますが、通常は見える大きさではありません。それが、肺癌や感染症その他の疾患で、リンパ節腫脹を来すと、そのリンパ節が目に見えるカタマリとして認識出来るようになります。もちろんCTの方が感度は高いのですが、胸部X線写真でも結構見えるものなのです。