左隣は、大動脈弓と、それに続く下行大動脈、上方には、大動脈から分岐する3つの動脈があります。
ですから、気管の右隣に病変が生じてくると、右横に白い部分ができてくることになりますし、左隣に病変ができると、大動脈の周囲に白い部分が増えてくることになる。
昨日述べた「気管が追いにくい」所見と組み合わせることで、「なんかこの辺がおかしい」と目星をつける根拠になります。
例えば、昨日の症例だと…
正常では肺しか診られないこのあたりが、なんか白くなっている。ここに何かあるのではないか。
CTを撮ると、気管の右隣〜前面にかけてリンパ節があります。こいつが、
- 気管の走行を見えにくくして、かつ
- 気管の横の白い部分を形成している、ということになります。