ただ、左上葉からのリンパ流は、左肺門を経由し、縦隔の左側を通って、左の静脈角に注ぐとされていまして、左上葉の病変からやってきたものは気管の左側のリンパ節腫脹につながると。
ですから逆に、気管の左側のリンパ節腫脹が考えられるような、大動脈弓のシルエットサイン陽性+気管の左が白い所見、とか、A-P windowの突出とかの所見があると、左肺野に原発巣を探す、という使い方もできます。
例はいいものがありませんが…。
さてこれから奈良県は王寺へ向かいます。こちらです。奈良県西和医療センターの皆さん、よろしくお願い申し上げます。

例えば、心臓は気管分岐部より下なので心臓からのリンパ路はすべて右側を通って右静脈角に注ぐのだろうか?とか、それとも心臓からはリンパ路は無いのだろうか?とか疑問が湧きました。
教科書やネットを探して知恵袋で質問してみたりもしたのですが、肺や胸壁以外はハッキリと分からないままです。
長尾先生は縦隔の器官からのリンパ路について、どのように流れていると認識されていますか?