2017年05月01日

胸部X線写真におけるすりガラス陰影

これまで浸潤影とすりガラス影のメカニズムについて語ってきましたが、実はこれらは、主にCT画像における話であって、胸部X線写真では、実はこの辺の鑑別は難しいものです。


胸部X線写真でも、「すりガラス影」「浸潤影」のように見える陰影はあるのですが、CTで見たときの「すりガラス影」「浸潤影」と必ずしもイコールにはなりません、というか、別物であることが結構あるのですね。どういうことか、ここで説明しておきます。


肺の断面図を見てみましょう。胸部X線写真では、後ろから前に向かってX線が通過し、ある程度吸収されていくわけですから、図のようにX線(紫色の矢印)が吸収されていくと思ってください。


スライド77.JPG

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posted by 長尾大志 at 18:25 | Comment(0) | 胸部X線写真で、ここまでわかる
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