2017年05月08日

OPパターン・補足

特発性間質性肺炎のうち、最も治療反応性がよく、予後良好とされているのが特発性器質化肺炎(cryptogenic organizing pneumonia:COP)です。


COPもNSIP同様、診断には病理学的検討が必要とされていますが、ステロイド反応性がいいので、HRCTでOPっぽかったらステロイド投与、みたいなことは広く行われているように思います。


その「OPっぽい」ポイント=OPパターンとはどんな所見か。言葉だけで言いますとNSIPと似ています。


  • 両側、下肺野優位の斑状分布コンソリデーション

  • コンソリデーション周囲のすりガラス陰影

  • 気管支血管束周囲、胸膜直下、末梢優位の分布

  • 網状影や蜂巣肺はなし



特徴的なことは、「斑状に分布するコンソリデーション」。斑状、とは、斑(ぶち)という言葉から想像されるように、ある程度まとまった病変部分が飛び飛びに存在している様子をいいます。こんな感じですね。


スライド84.JPG

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posted by 長尾大志 at 17:57 | Comment(0) | 胸部X線写真で、ここまでわかる
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