2017年07月13日

症例検討会BRONCHO13−2

状況的には咳の原因となる要素が多分に含まれた症例だと思います。


抗がん剤治療中に出てきた咳ですから、薬剤性肺障害はじめ薬剤による咳○、脳転移があることから脳転移由来の(誤嚥などによる)咳○は容易に想定出来るでしょう。もちろん肺内転移も場所によっては咳の原因となります○。通常は血行性転移で、気道に顔を出すことはそれほど多くありませんが、腎細胞癌は気管、気管支内転移を来たし易いとされているので、咳の原因となることもあるでしょう。


通院にて抗がん剤治療中であるということで、遷延性咳嗽を生じるような感染症に罹るようなことは少ないように思います△が…お子さんやお孫さんから、ということもありうるといえばそうです。


日中よりも夜の方が強く、夜間咳で目覚めることもある、ということですが、咳症状はだんだん悪化してきていて変動は少なく、これまでにはこれほどの咳はなかったとのことで、喘息やアレルギーの要素は少なそうです。



というわけで、診察してみましょう。


SpO2:97(room air)、PR:93 整

声音振盪:左前胸部減弱
打診:左前胸部では濁音、右は共鳴音
聴診:左前胸部では減弱、右は清

背部では前胸部のようには左右差はわかりませんでした。



Q:これから何がわかりますか?

左に何かありそう
左に何があるか
右に何があるか
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posted by 長尾大志 at 17:33 | Comment(0) | 症例検討会BRONCHO
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