2017年07月14日

症例検討会BRONCHO13−3

診察上fine cracklesを聴取しなかったことから、間質性肺炎の存在は考えにくいと思います。で、診察上前胸部ではなにやら左右差があり、背部では差がないとのこと。


スライド38.JPG


これはどういうことか?肺(胸郭)を横から見た図を考えますと、前の方に限局して何かがあり、後ろには正常肺が残っている、と考えられます。ですから左の前方に何かある○、ということはわかりますが、何があるか×までは判断出来なさそうです。


スライド39.JPG


肺内転移の可能性などを考えますと、ある程度の大きさのある腫瘍、無気肺が想定されます。胸水だったら、通常は前も後ろも同じ所見になるでしょう。被包化されている胸水、となると、前後どちらかに限局、ということも見受けられますから、この所見だけではわかりかねます。


ということで、胸部X線写真を確認しましょう。


スライド40.JPG


1ヶ月前のものがこちら。


スライド41.JPG



Q:所見は?

左胸水
左腫瘤影
左上葉無気肺
左下葉無気肺
左全体の無気肺


選択肢に無気肺が3つもあるんだから、その中のどれかだろう…なんて無粋な回答はしちゃダメですよ。


症例検討会BRONCHO

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posted by 長尾大志 at 16:33 | Comment(0) | 症例検討会BRONCHO
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