加えて、広義間質肥厚を思わせる線状影(橙矢印)もそこここに見られます。これらの所見も、一元的に考えるとリンパ増殖性疾患で説明可能ですが、急性感染症、例えば気管支肺炎などを否定出来るものではありません。
<その後の経過>
培養としては喀痰培養、血液培養を提出しましたが有意菌は認めず、胸腔穿刺も行いましたが、胸水は淡血性、滲出性(LDH 809)で、ADA、ヒアルロン酸はカットオフ以下、細胞分画は好酸球主体(76%)でした。これは気胸の影響もあるかもしれません。また、塗抹、培養ともに陰性でした。
抗菌薬を投与し、咳嗽、喀痰は改善してきましたが、発熱は変わらず、血液検査上も炎症所見は横ばいでした。胸部X線写真、CTはこんな感じです。
Q:画像の変化をどう評価しますか?
Q:今後の治療(検査)方針、どうしますか?
症例検討会BRONCHO