- 癌のリンパ節転移、癌性リンパ管症
- サルコイドーシス
- 悪性リンパ腫をはじめとするリンパ増殖性疾患
- 形質細胞腫
- IgG4関連疾患
- キャッスルマン病(Multicentric Castleman Disease:MCD)など
- アミロイドーシス
あたりを鑑別診断に挙げるべきかと思います。
気管支鏡検査の結果は、以下のような感じ。
生検組織:好酸球浸潤多数あり。形質細胞浸潤はごく少量のみで、IgG4陽性形質細胞は認めず。
培養は一般細菌、抗酸菌とも陰性でした。
あまり診断に迫れる感じではありません。やはりリンパ節生検が必要です。そうこうしているうちにすっかり解熱し、縦隔鏡検査を施行することができました。LVFXが効く感染であったのか、それともその前のCTRX+CLDMの効果が遅かったのかは定かではありませんが…移行の問題であったのかもしれません。
ということで数日後に縦隔リンパ節生検を施行しました。迅速結果では、悪性細胞認めず、非乾酪性類上皮細胞肉芽腫も認めず。取り急ぎ悪性リンパ腫、サルコイドーシスに特異的な所見は認めませんでした。
症例検討会BRONCHO