本症例では、細菌性肺炎と考えますと、NHCAPということになります。前回入院時も同じような画像所見・臨床像での(肺炎と考えられる)入院がありましたが、その時はCTRX+CLDM→LVFXにより軽快しました。
今回、リンパ増殖性疾患+ステロイド中等量使用中で、免疫低下状態にあり、かつ、数週間前に結構広域の抗菌薬を使用していますから、気管支鏡検査に踏み切ります。施行後、真菌感染も念頭に置いてMEPM+MCFG(ミカファンギン)を開始しました。
気管支鏡検査の結果:
気道内には喀痰が多い。吸引にて、褐色の粘調な痰が引けました(下図)。右B9中心に下葉で採痰し、右B6にて生検を施行しました。
塗抹鏡検像
Q:診断は?
症例検討会BRONCHO