2017年11月16日

症例検討会BRONCHO23−5

慢性の肺疾患を診ていく上で、問題になるのは@酸素をどうするかAステロイドその他薬剤の副作用、止めどき、そしてB他疾患・病態の管理というところでしょう。


酸素化の状態についてはroom airでSpO2 93%程度で、労作時には80%台に低下しますが、自覚症状に乏しいことと、ご本人、家人がHOT導入を強く拒否されています。これはしばしばあることですが、折角導入しても吸入して頂けないということでは困りますので、よく納得頂けるよう説明、話し合いが必要でしょう。


ステロイドを長期間使用するときにはいろいろな副作用や合併症に注意する必要があります。大量⇒長期間使用すると

  • 易感染性

  • 耐糖能異常〜糖尿病

  • 消化性潰瘍

  • 骨粗鬆症

  • 中心性肥満〜高脂血症・高血圧

  • 副腎機能低下・副腎不全

  • 筋力が低下・ミオパチー

  • ステロイド精神病


など、いろいろと心配です。予防的にあらかじめST合剤、PPIやビスホスホネートなどを使われることが多いと思いますが、血糖やコレステロールなど、モニタリングして異常があれば対処、ということもあるでしょう。


本症例でもパルス後食後血糖値の増加を認めたため、入院中はノボリンRでのスケール打ちを行い、退院決定後内服に切り替えました。また、家族含め退院前に栄養指導を受けて頂きました。

 シュアポスト(3.0)分3、毎食直前
 ボグリボース(0.6)分3、毎食直前

また経過中口腔カンジダを確認したためフルコナゾール100mg/日使用し改善しました。


さらに経過中血小板減少が見られました。副作用の頻度も鑑みて、ステロイド投与後開始したバクタによる可能性を考え、バクタを中止したところ血小板は速やかに回復しました。その後はバクタを3回/週で再開し、以降血小板値は保たれています。


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posted by 長尾大志 at 17:47 | Comment(0) | 症例検討会BRONCHO
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