2017年12月16日

「授業評価」に対する「自己評価」

「授業評価」に対する「自己評価」。今年もやって参りました。学生さんによる「授業評価」は呼吸器系最後の授業のときに紙を配って、そこに記入してもらって、集めたものを教員にフィードバックされます。で、それを受けて「自己評価」をする、というもの。それを集めたものが毎年報告書となって配布される…という寸法です。


ただ、今年は昨年までと比べて授業評価の自由回答数がめちゃくちゃ少ないので、なんだかな〜という感じです。まあでも自己評価は必要ですので作成しました。以下に引用します。


(引用ここから)
Q:今回の授業評価から、この授業について気づいた点は何ですか。

A:昨年よりも壊滅的に自由記述数が減った(42名⇒18名)ため、もはやこの授業評価はアンケートの体をなしていない。他の授業でどの程度自由記述が返ってきているかが全く公開されていないため、自分の授業がどのように学生に受け取られているかを俯瞰することができないので、「気づいた点は何ですか」といわれても、一部のエキセントリックな意見に振り回される可能性が高いと思われる。

そんな中で敢えて書かれている感想を見ると、授業のねらい、当方の意図をくみ取ってくれているようである。

「勉強したい気持ちがあっても、どこから手を付けたらいいのかわからない学生の気持ちをよく理解し、誠実に寄り添ってくれていると思う。臨床の授業で少しがっかりしていたところで、救われた気持ちになりました。」
「大学で受けた授業の中で一番わかりやすかったですし、一番授業に来た意味があったと思いました。正直、授業から全く熱意が感じられない先生方もいて、それでは大学という教育機関の責務を果たされていないと思います。そんな中、勉強していくのにわかりにくい事項を教えてくださり、それがあると自分自身でも勉強しようかというモチベーションになりました。本当にわかりやすくて、わかる喜びを思い出しました。」
「時間をかけて見やすい、わかりやすい、楽しい講義をありがとうございました。先生の熱意が学生に伝わり、学習意欲にも熱が入るものです。呼吸器内科に興味ゼロだったのですが、2%ぐらいに上がりました。0⇒1の変化は大きいです。」
「講義で得た知識を定着させると共に学生の理解度を確認する取り組みをされており、極めて学生目線に立った素晴らしいものであったと考えます。」
「授業に対しての準備がしっかりされていて、学生の理解を第一に考えた授業で嬉しかったです。こちらも気合いが入り、またとてもよく理解出来、苦手意識も下がりました。ユーモアもたくさんあって、呼吸器内科の領域にも興味を持たせて頂き、また受けたい授業です。」等の意見は、まさにそのようなものであった。

しかしながら、繰り返しになるが、果たしてこれが大多数の学生の意見であるかどうかはわからない。結論として、授業について気づいた点としては、「授業評価をしっかりと書くような一部の学生にとっては、わかりやすくよく理解出来た点などが好評であった」ということになる。


Q:反論があれば記入してください。

A:「改善してほしい事項」欄への記入が極めて少なく、反論すべき内容かどうか判断に苦しむ。

「最終回でもクリッカーを使ってほしかった」
⇒最終回はじっくり考えてほしい内容を含み、あえて考える時間を設けるためにクリッカー時間を削ったが、もう少し時間配分を改善させることは出来ると思う。

「ノウハウを他の先生方へ横の(水平)展開をお願いします」
「他全員が先生のような授業をしてくれればよい」
「あらゆる授業が先生の授業のようになれば…と思います」
⇒ノウハウを出し惜しみしているわけではないので、そういう機会を設けたい。

「教育に力を入れている先生も評価されるようなしくみがあればいいなと思います」
⇒全面的に同意する。

「Youtubeのブロンコ体操は、静止画より動画がよかった」
⇒反論はない。同意する。


Q:改善策があれば記入してください。

A:「最終回でもクリッカーを使ってほしかった」
⇒最終回の時間配分を見直し、クリッカーを使う余地を検討する。

「ノウハウを他の先生方へ横の(水平)展開をお願いします」
「他全員が先生のような授業をしてくれればよい」
「あらゆる授業が先生の授業のようになれば…と思います」
⇒さらなる情報発信が必要。執筆中の書籍が片付いたらそちらにも力を入れていきたい。

「教育に力を入れている先生も評価されるようなしくみがあればいいなと思います」
⇒教育面でもっと圧倒的な結果を出さなければならない。

「Youtubeのブロンコ体操は、静止画より動画がよかった」
⇒動画編集のノウハウを勉強したい。


Q:前年度の評価結果に基づき、改善した事例があれば記入してください。

A:前年度の評価結果で改善を求められたのは以下の項目である。

「すべて長尾先生の講義でもいい」「長尾先生の講義をもっと多くしてほしい」
⇒改善出来ていない。私が改善する立場でもないように思われる。

「もっとグループワーク、対話の時間がほしかった」
⇒時間配分を見直し、かなり対話に時間を割けたように思う。

「レジュメに記載されていない画像があったが、それも載せてほしい」
⇒可能な限り引用元ホームページなどを明記し、参照出来るようにした。

「私語をしている人をつまみだしてほしい」
⇒今年はかなり私語が減った印象であり、このような意見はなかった。

「もっと長尾先生の本を安くしてほしい」
⇒改善出来ていない。こちらも私がどうこうできる問題ではない。

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