D. キノロン系
副作用としては中枢神経症状が有名です。NSAIDsとの併用で痙攣、ということも言われておりましたが、そこまでは実際多くないようです。それでも頭痛やめまいなど、いろいろあります。飲み合わせという意味では、マグネシウムやアルミニウム製剤(マグミット、カマグ、アルサルミン…)とキレートを形成して吸収されなくなり、効果が著しく低下します。
それから知られているものとして、腱断裂があります。これも多いものではありませんが、覚えておく必要があります。あと、マクロライド同様にQT延長を起こします。
E. カルバペネム系
副作用は少ないですが、アレルギーはご多分に漏れずありますし、痙攣もIPM/CSの頃から言われています。
F. アミノグリコシド系/モノバクタム系
アミノグリコシド系では腎毒性や第8脳神経障害などが有名です。いずれも不可逆性とされているので、使用中はモニタリングが大切でしょう。
I 抗MRSA薬
バンコマイシンやテイコプラニンではレッドマン症候群、腎障害などの副作用があります。そのため血中濃度測定、TDMをしっかり行うことが大事です。
リネゾリドは血小板減少などの骨髄抑制が有名です。
呼吸器研修ノート
2017年12月19日
この記事へのコメント
コメントを書く