2017年12月19日

薬剤の名称、作用、使い方、副作用(抗菌薬)8

D. キノロン系

副作用としては中枢神経症状が有名です。NSAIDsとの併用で痙攣、ということも言われておりましたが、そこまでは実際多くないようです。それでも頭痛やめまいなど、いろいろあります。飲み合わせという意味では、マグネシウムやアルミニウム製剤(マグミット、カマグ、アルサルミン…)とキレートを形成して吸収されなくなり、効果が著しく低下します。


それから知られているものとして、腱断裂があります。これも多いものではありませんが、覚えておく必要があります。あと、マクロライド同様にQT延長を起こします。



E. カルバペネム系

副作用は少ないですが、アレルギーはご多分に漏れずありますし、痙攣もIPM/CSの頃から言われています。



F. アミノグリコシド系/モノバクタム系

アミノグリコシド系では腎毒性や第8脳神経障害などが有名です。いずれも不可逆性とされているので、使用中はモニタリングが大切でしょう。



I 抗MRSA薬

バンコマイシンやテイコプラニンではレッドマン症候群、腎障害などの副作用があります。そのため血中濃度測定、TDMをしっかり行うことが大事です。


リネゾリドは血小板減少などの骨髄抑制が有名です。

呼吸器研修ノート

トップページへ

posted by 長尾大志 at 19:37 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。