2018年01月04日

薬剤の名称、作用、使い方、副作用(抗癌剤)3

”新規”抗癌剤・各薬剤の特徴と副作用

『プラチナダブレット』はプラチナの相手が何であっても、大して効果は変わらない、と一絡げにされている印象がありますが、一応歴史的背景として、


  • CDDP+PTX

  • CDDP+DTX

  • CDDP+GEM

  • CBDCA+PTX



が同等の生存曲線・効果であったという論文がありました。
Schiller JH: N Engl. J. Med 2002; 346: 92-8


それとさらに


  • CBDCA+PTX

  • CDDP+VNR



が同等である、という論文が出まして、
Karen Kelly, JCO 19(13) 3210-3218 (2001)
これらライバル薬たちは皆一緒、主治医の裁量?で使い分けてよし、みたいなことで丸く収まりました。後に発売されたPEMも同等の扱いとなっています。実際、効果の点で差がなかったので、副作用が各薬剤を特徴付けています。


  • PTX:関節痛・筋肉痛(数日後)、しびれ(末梢神経障害・数クール後)

  • VNR:血管毒性(漏出に注意)

  • GEM・CBDCA:血小板減少

  • CDDP:腎障害

  • CPT-11:下痢(UGT1A1遺伝子多型によって出現頻度が異なる)




また、副作用として間質性肺炎を惹起する、あるいは悪化させる抗癌剤が多いため、基礎に間質性陰影があると使用できる抗癌剤が限られます。


禁忌と明記されているのはCPT-11/GEM・AMR(レントゲンで明らかで、かつ症状のある間質性肺炎)。


多くの薬剤は慎重投与です(PEM/VNR/EGFR-TKI・ALK-TKIなど多数)。


その中で、比較的安全に使用可能と考えられているのがCDDP/CBDCA/VP-16/NGTで、DTX/PTXも慎重投与ながら使われることが多いものです。


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posted by 長尾大志 at 19:05 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート
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