今日も家庭サービスでしたが、ちょっと本を読む時間がありました。「生きている しくみがわかる 生理学(大橋俊夫・河合佳子著)」これはわかりやすい。血管系とリンパ系の関係について、ご存じの方はもちろんご存じでしょうが、なるほど〜と思うことも多かったのですが、内容からインスパイアされたことをホンの少しだけまとめさせて頂きます。
(引用ここから)
毛細血管の動脈側は血管内圧が高く、壁の隙間から、血漿があふれてくる(濾過)。その血漿に乗って末梢組織の細胞に、栄養が供給される。
細胞はその栄養を消費して代謝水を出し、代謝産物や老廃物もそれに溶けて出てくる。それが血管内圧の低い静脈側の毛細血管に入り(再吸収)、心臓に帰って行く。
で、濾過された水と再吸収される水の差分が毛細リンパ管に入り、リンパ系を帰るリンパ液となる。で、アルブミンは、血管から濾過はされるけれども、分子量が大きすぎて再吸収されない。アルブミンの分布とか浸透圧のことはslow edemaとfast edemaの違いにつながっていきますね。
そのアルブミンは代謝産物や老廃物と結合して、リンパ系に入っていく。つまりアルブミンは、ゴミ掃除の片翼をになっているのか…。リンパ液のアルブミン濃度が高いと、リンパ管内にたくさんリンパ球が放出されるので、免疫力が高まると。
リンパ系は心臓にあたるポンプがないので、重力とか下肢の筋肉とか、呼吸運動とかで流れているから、大変流れが遅い。足先のリンパ液が左静脈角に戻るまで10〜12時間かかるとのこと。対して、血流は一周(?)40秒程度といわれているから、流速に圧倒的な違いがあると。この違いが、リンパ行性転移と血行性転移の違いにつながってくるのか…。
(引用ここまで)
2018年01月14日
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