COPDもそうですし、気管支喘息・咳喘息や、喫煙者など、末梢気道病変は長引く咳の原因として重要ですから、それを検査で見つけることは鑑別の役に立ちます。
典型的COPDや気管支喘息では、閉塞性障害の指標である1秒率<70%で診断、で問題ありませんが、初期病変であったり、咳喘息や、喫煙者であったりする場合、必ずしも1秒率の低下を認めません。
1秒率の数値的に異常がなくても、フローボリューム曲線であったり、V25の低下、ということであったりでこれらの病態があることがわかる、ということです。
逆に、努力不足の場合には、肺活量や1秒率の値が低下しがちですが、それもフローボリューム曲線を見ることで、ちゃんと出来ているかどうかはある程度わかります。