2018年01月18日

画像検査と呼吸機能検査で慢性咳嗽を診断するには4

末梢気道に閉塞性の病変が存在する病態の代表はCOPDですが、COPD以外にも、末梢気道に閉塞性の病変が存在する、例えば気管支喘息・咳喘息や、喫煙者・高齢者でも、下に凸の曲線となります。

COPDもそうですし、気管支喘息・咳喘息や、喫煙者など、末梢気道病変は長引く咳の原因として重要ですから、それを検査で見つけることは鑑別の役に立ちます。

典型的COPDや気管支喘息では、閉塞性障害の指標である1秒率<70%で診断、で問題ありませんが、初期病変であったり、咳喘息や、喫煙者であったりする場合、必ずしも1秒率の低下を認めません。

1秒率の数値的に異常がなくても、フローボリューム曲線であったり、V25の低下、ということであったりでこれらの病態があることがわかる、ということです。

スライド7.JPG

逆に、努力不足の場合には、肺活量や1秒率の値が低下しがちですが、それもフローボリューム曲線を見ることで、ちゃんと出来ているかどうかはある程度わかります。

スライド8.JPG

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