2018年03月09日

看護師さん向け書籍企画・「低酸素」のすべて13・シャントを起こす疾患の代表・肺動静脈瘻

肺動静脈瘻、実際の症例はこんな感じです。

スライド21.JPG

肺の端っこには毛細血管(CTでも、見えないくらい細い)しかないはずなのに、上図では肺の端っこに、ちょっととぐろを巻いているような、しっかりした血管が見えますね。いわゆる血管奇形の一種です。

健常時、肺の血流は肺胞周囲の、混雑している毛細血管を通ってガス交換をしておりますが…。

スライド22.JPG

肺動脈と肺静脈を直結するような血管が出来ますと…。

スライド23.JPG

その血管を通る血液は静脈血のまま、酸素を受け取ることなく肺静脈に流れ込んでしまいます。

スライド24.JPG

先だっての図で書くと、このようになって、まあ一種の換気血流ミスマッチですよね。全く換気のない「新血管」の部分があることで、低酸素血症になるというわけです。

スライド25.JPG

シャントは換気血流ミスマッチに含まれる考え方ですが、特に「バイパス」「近道」「短絡」している経路がある場合にシャントと呼ぶ、と理解してください。

ナースのための呼吸器道場

トップページへ

posted by 長尾大志 at 18:06 | Comment(0) | ナースのための呼吸器道場
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。