2018年03月15日

看護師さん向け書籍企画・「低酸素」のすべて17・肺胞低換気

肺胞に出たり入ったりする空気の量を換気量といいますが、この換気量が減ってしまう状態を肺胞低換気といいます。

例えば呼吸数が減ったり、あるいは1回換気量が減ったり、こういうことで分時換気量(=1回換気量✕呼吸数:1分間にどれだけ肺胞を出たり入ったりするかの指標)が低下する。

換気量が減ってしまうと、肺胞で酸素が消費されても、なかなか次の酸素?がやって来ない、供給されない。それで当然血中に行く酸素が減る、結果低酸素血症になってしまうわけです。

スライド33.JPG

ですから純粋な肺胞低換気では換気も血流も保たれていて、拡散障害もないことが多い。肺の疾患、というよりもむしろ換気を司る中枢の疾患であったり、呼吸筋が侵される神経筋疾患であったりの方が、肺胞低換気の原因としては典型的、といえるかもしれません。

肺の疾患で肺胞低換気を来すもの、といえば、COPDなどの慢性閉塞性疾患で、CO2ナルコーシスのようになる、くらいしかないですね。

以上挙げました、

  • 換気血流ミスマッチ

  • シャント

  • 拡散障害

  • 肺胞低換気


これら4つが、低酸素血症を引き起こすメカニズムです。

で、皆さんには是非、低酸素を見た時にこの4つのメカニズムのどれにあたるのかということを、きちんとアセスメントできるようになっていただきたいわけです。

つまり、換気血流ミスマッチなのか、シャントなのか、拡散障害なのか、肺胞低換気なのか、これを観察や診察である程度評価出来るようになっていただきたいのです。


まずSpO2が低い、低酸素だ、となったときにどこを見るかということ。明日まで考えてみてください。

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posted by 長尾大志 at 18:45 | Comment(0) | ナースのための呼吸器道場
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