2018年04月27日

書籍企画・「酸素にまつわるエトセトラ」の質問3・CO2ナルコーシス2

Q:カニューラで4L投与するとCO2ナルコーシス?だったかになるからマスク4Lに変えて、と言われたことがあります。その違いが知りたいです。

A:経鼻カニューラとマスクとの大きな違いは、吐いた息が溜まるかどうかです。

図スライド.jpg

マスクは鼻・口の周りを取り囲む100〜200mL程度の大きさのドームです。もちろんシンプルマスクでは孔があいてはいますが、それでも吐き出した息の幾ばくかはマスク内に残り、次の吸気でそれを再吸入してしまうと考えられています。

ですからマスクで低流量、5L/分未満はあまり好ましくないとされます。特にCO2貯留傾向のある症例では避けるべきです。

それとは別に、経鼻カニューレで4L、というのは、普通の換気状態であれば結構FIO2が高くなりますので、それはそれで好ましくありません。

でもご質問のように、経鼻4Lはダメでマスク4Lにしなさい、というのも違うと思います。ご質問のような場合でしたら、経鼻カニューレであれば、(SpO2を見ながら)低流量から、マスクなら、ベンチュリーマスクを使う、とかですね。


これから第58回日本呼吸器学会学術講演会@大阪国際会議場へ向かいます。ポスター発表「教育・終末期医療他」セッション発表の先生方、よろしくお願い申し上げます。また書籍コーナーにも出没予定。

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posted by 長尾大志 at 12:55 | Comment(0) | ナースのための呼吸器道場
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