2018年07月12日

沖縄県立中部病院の見学、およびコアレクチャー「線の使い方」

というわけで、昨日から沖縄弾丸往復、沖縄県立中部病院さんにお邪魔して参りました。

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思い起こせば医学部5年生だった(まだ若かった…)あのころ、沖縄県立中部病院に病院見学に伺いました。きっかけは…やはり「沖縄」だったから、かもしれませんが、遊び呆けていた私の心に、確かな楔が打ち込まれたのです。

当初は「産婦人科」枠での見学でしたが、割と自由時間が多く、明日どうしよう…となったときに、病院見学学生たちの宿にノートが置いてあり、先人たちが見学の感想や、後輩?たちへのアドバイスなどを書き記してあったのです。それを読むと、何人もの先人が、「宮城征四郎先生の回診を見るべし」「刮目せよ」「必須」と書かれていて、全くお名前も存じ上げなかった私は「どんな回診なんだろう?」と好奇心が湧き、翌日参加させて頂きました。

ご存じの方はおわかりだと思いますが、とにかくスゴかったのひとことです。病歴と診察でこんなに確かな診断ができるのか、と衝撃でした。

とはいえ、当時は卒業生のほとんどが出身大学の医局に入る時代。自ら飛び出して中部病院に行く、という度胸もなく、年月が過ぎ去り、いつしかCTと病理に明け暮れ、留学から還ってきた私を待っていたのは滋賀県における「教育」への取り組みでした。

学生さんや研修医の先生方に、確かな診断スキルを、興味を持ってもらえるように教えるには…自分でも試行錯誤をしていましたが、とある先生が持っていた宮城征四郎先生と徳田安春先生の書籍を見せてもらって、ビビビ!!と来たわけです。これだ、と。

それから中部病院関連の先生方の書籍、勉強会、講演会、それから「うふいち会」にも縁あって参加させて頂き、目指すべき目標はここにある!とばかりに学ばせて頂いたという次第です。昨年は喜舎場朝雄先生に、はるばる草津までお越し頂きました。


そんな沖縄県立中部病院で、レクチャーをするという……なんという僥倖!!…

ウチの卒業生であるヤマハル(ヤンバルではない)先生が中部病院で初期研修をすることになり、「いつか呼んでね!」と言っていたのが、まさか実現するとは…。

ということで昨日は、昼前に病院到着し…。

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呼吸器病棟の回診を拝見。感染症が多い!若い先生の勉強になる!

院内もご案内頂きました。とにかく先生方に温かく迎えて頂きました。abscessusが多いのにはビックリしました。また、もっと症例報告をしなくちゃ、と刺激を頂きました。

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沖縄県立中部病院出身の先生方、全国で活躍されてますよね。そして皆さんつながり、絆が深い、そんな印象がありましたが、現場を拝見してお話を伺って、その理由がよくわかりました。ウチでも真似できるところはないかなあ、と考えを巡らせております…。

そして夕方には、胸部単純写真の読影のポイントの解説、いくつか症例をご紹介させていただきました。

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なんとかご満足頂けたら幸いですが…。

その後、有志の先生方と沖縄風料理を満喫!とても楽しい夜を過ごせました。

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呼吸器内科の喜舎場先生、山城先生、根井先生、長野先生、そしてお声がけ下さったヤマハル先生、以前亀井道場の幹事でお世話になった加藤先生(彼以外にも、勉強会で顔なじみの先生方が何人も。さすがです)、それに参加されたすべての先生方、本当にありがとうございました。今回は弾丸でしたが、また是非伺いたいです。

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posted by 長尾大志 at 19:53 | Comment(0) | 活動報告
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