2018年08月01日

成人肺炎診療ガイドライン2017解説22・院内肺炎/医療・介護関連肺炎6・エンピリック治療3・MRSA問題

de-escalation多剤治療を行うような、重症度が高くかつ耐性菌リスクの高い症例では、MRSAのことも頭に置いておく必要があります。

以前のように、痰からMRSAが出たら何でもかんでもMRSA肺炎、ということにはなりませんが、治療失敗ができない、かつ、MRSAがいることが想定される場面においては、MRSAも含めた治療選択が必要になることもあるわけです。

その場面とは、
  • 以前にMRSAが分離されたことがある

  • 過去90日以内に経静脈的抗菌薬の使用歴がある

いずれかの場合です。その際にはMRSA感染のリスクが高い、という風に判断して抗 MRSA 薬(リネゾリド・バンコマイシン・テイコプラニン・アルベカシン、特に前の3つ)を併用します。

この「過去90日以内に経静脈的抗菌薬の使用歴がある」というのは、耐性菌のリスク因子でも出てきた項目なのですが、特にこれを満たしたら、他の耐性菌に加えてMRSAへのリスクが高いと判断します。

肺炎ガイドライン解説

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posted by 長尾大志 at 19:32 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
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