2018年08月10日

成人肺炎診療ガイドライン2017解説26・菌が検出されたときの抗菌薬2

■ H.influenzae(インフルエンザ桿菌)が検出された場合

・外来治療の場合(経口薬)

H.influenzaeの場合、BLNARとBLPACRという、2つの耐性菌が問題になります。これらのH.influenzae全体に占める割合は地域差がありますが、決して無視できない数値になってきているため、ここをどう考えるかがポイントとなります。

まあ普通は感受性菌が多いことから、
  • 第1選択薬|βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(スルタミシリン、アモキシシリン・クラブラン酸)でいいでしょう。
    第1選択薬としてもう一つ、セフジトレン・ピボキシルが挙げられていますが、こちらはバイオアベイラビリティの低さによって○○扱い(DU薬)されています。一応?第3世代セフェム系薬なので、BLNARを含めてH.influenzaeに対する感受性が良好であるのを根拠に勧められていますが、実はこっそり?高用量であれば…という風に書いてあります。高用量ってどれぐらいなんでしょう…保険適応上問題ない量なのでしょうか…。

  • 第2選択薬|レスピラトリーキノロン←同じく、BLNARとBLPACR対策の意味合いが強いので、これらの多い地域以外ではお勧めしません。


・入院治療の場合(注射薬)

  • 第1選択薬|みんな大好きスルバクタム・アンピシリン

  • 第2選択薬|これもみんな大好き第3世代セフェム系薬(セフトリアキソン、セフォタキシム)、それからここにタゾバクタム・ピペラシリンも含まれてしまっています。正直H.influenzaeに対して抗緑膿菌作用を有する薬剤はいらないんじゃないかなと思います。

  • 第3選択薬|上と同じ理由で、ニューキノロン系薬が入っちゃっています。


肺炎ガイドライン解説

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posted by 長尾大志 at 18:21 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
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