2018年08月13日

成人肺炎診療ガイドライン2017解説27・菌が検出されたときの抗菌薬3

■ クレブシエラ属や他の腸内細菌科が検出された場合

外来でこの手の菌による肺炎を治療する、ということはあまりなさそうですが…。クレブシエラ属で問題になる耐性といえばESBL産生菌ですが、その比率はそれほど多くありません(1〜数%)。ただ、ESBL産生株の多くはキノロン耐性も同時に有していますので、抗菌薬選択の際には注意が必要です。できれば分離菌のその施設における薬剤感受性を確認して、薬剤を選択するのが望ましいかと思われます

一応、一般論として、外来治療(経口薬)では、
  • 第1選択薬|βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(スルタミシリン、アモキシシリンクラブラン酸)

  • 第2選択薬|レスピラトリーキノロン、クレブシエラっぽくて、そこそこ重症で、どうしてもでも外来で、内服薬で、とかいう場合があるかどうかわかりませんが、そういう場合でしょうか。


入院治療の場合注射薬を選択します。
  • 第1選択薬|第2世代および第3世代のセフェム系薬(セフォチアム、セフトリアキソン、セフォタキシム)、それから毎度おなじみスルバクタム・アンピシリンです。陰性桿菌、腸内細菌、となると、一応順番的にセフェムが優先される感じです。

  • 第2選択薬|タゾバクタム・ピペラシリン。ここでいるかねとも思いますが…。

  • 第3選択薬|ニューキノロン系薬。


ESBL産生株であれば、どれも無効ですのでカルバペネム系を使うことになります。

肺炎ガイドライン解説

トップページへ

posted by 長尾大志 at 19:36 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。