・外来治療の場合(経口薬)
モラクセラ・カタラーリスはほぼβラクタマーゼを産生する、と考えます。ペニシリン系薬を使うのであれば、βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬が必須です。意外にマクロライド系が使えるのが、特記すべき点ですね。
- 第1選択薬|βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(スルタミシリン、アモキシシリン・クラブラン酸)
- 第2選択薬|マクロライド系薬(クラリスロマイシン、アジスロマイシン)
- 第3選択薬|レスピラトリーキノロン(ガレノキサシン、モキシフロキサシン、レボフロキサシン、シタフロキサシン、トスフロキサシン)
・入院治療の場合(注射薬)
- 第1選択薬|やはりスルバクタム・アンピシリン
- 第2選択薬|第2世代および第3世代のセフェム系薬(セフォチアム、セフトリアキソン、セフォタキシム)
- 第3選択薬|ニューキノロン系薬(レボフロキサシン、シプロフロキサシン、パズフロキサシン)
ガイドラインではこのあたりにクラミジア、黄色ブドウ球菌について書いてありますが、実際出会うことは少ないと思いますので、ここでは割愛します。
肺炎ガイドライン解説