2018年08月16日

成人肺炎診療ガイドライン2017解説30・菌が検出されたときの抗菌薬6

■ 嫌気性菌が検出された場合

「嫌気性菌を検出する」というのは現実問題、なかなか難しいことです。普通に培養しても、「嫌気性菌」なんで、空気に触れるとあまり生えてきません。喀痰塗抹でウジャウジャ雑多な菌がいたのに、培養してもたいして何も生えてこない、なんてときに「嫌気性菌かな〜?」と考えるくらいでしょうか。

そんなとき、外来治療(経口薬)では、
  • 第1選択薬|やっぱりβラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(スルタミシリン、アモキシシリン・クラブラン酸)

  • 第2選択薬|レスピラトリーキノロン、ですが、レボフロキサシンは嫌気性菌に弱い、で有名?です。ウソです。全然有名じゃありません。誰もご存じないから、誤嚥性肺炎にレボフロキサシンを投与して、「よくなりませ〜ん♡」という紹介が後を絶たないのです。嫌気性菌に対してはレスピラトリーキノロンの中ではガレノキサシン、モキシフロキサシン、シタフロキサシンが使われます。


入院治療(注射薬)だと、
  • 第1選択薬|スルバクタム・アンピシリン。間違いないです。

  • 第2選択薬|メトロニダゾール、クリンダマイシン


一昔前にはマニアの武器であったメトロニダゾールも、すっかりガイドライン常連さん?になりました。クリンダマイシン耐性のプレボテラ属が増えている、とされますので、今後ますます使う機会が増えるかもしれませんね。

肺炎ガイドライン解説

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posted by 長尾大志 at 17:18 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
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