2018年08月17日

成人肺炎診療ガイドライン2017解説31・菌が検出されたときの抗菌薬7

あ、言い忘れておりましたけれども、「第2選択薬」というのは、第1選択薬がアレルギーや他の事情で使えないときに「仕方なく」選択するもの、というふうに考えて下さい。決して、1でも2でも同列、ということではありません。


■ 緑膿菌が検出された場合

緑膿菌が出てしまうと、これはもう広域でいかざるを得ません。それと、菌が得られているのであれば必ず薬剤感受性を確認しての選択が求められるところです。

外来治療は経口薬ですけど、緑膿菌肺炎を外来で治療する、って、なかなかレアなシチュエーションではないかと思います。経口薬で緑膿菌に対して効果がある、といえばこれしかありません。
  • 第1選択薬|ニューキノロン系薬(レボフロキサシン、シプロフロキサシン、シタフロキサシン)。緑膿菌に対して効果があるのはキノロンの中ではこれらのものです。ちなみにシプロフロキサシンは緑膿菌はじめグラム陰性桿菌にはいいのですが、グラム陽性球菌にはあまりよくないので、レスピラトリーキノロン(要するに「肺炎向け」キノロン、ということ)には含まれていません。


入院治療(注射薬)だと、
  • 第1選択薬|ピペラシリン、タゾバクタム・ピペラシリン

  • 第2選択薬|第三、四世代セフェム系薬(セフタジジム、セフェピム、セフォゾプラン)

  • 第3選択薬|ニューキノロン系薬(レボフロキサシン、シプロフロキサシン、パズフロキサシン)

  • 第4選択薬|カルバペネム系薬(メロペネム、ドリペネム、ビアペネム)

となりますが、患者さんの状態、感受性によっては併用療法も視野に入れることになります。

肺炎ガイドライン解説

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posted by 長尾大志 at 18:11 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
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