昨日某SNS内で「膿兄」と呼ばれることになった百武先生のお話、ホンのさわりのところをご紹介します。
(以下、私による解釈込みの講演内容)
「肺炎随伴性胸水」とはなにか。
「胸水も少量で、肺炎随伴性胸水だと思うので、抗生剤で押しま〜す」
←この言葉に違和感を覚える。
肺炎随伴性胸水には単純性と複雑性があり、単純性は穿刺したら全部抜ける。
複雑性(膿胸に発展する可能性が高いもの)は、穿刺しても全部抜けない。
「胸水が少ないから、穿刺は危険だと思いまーす」
→2日後片肺真っ白、という経過は決してまれではない。
単純性の肺炎随伴性胸水で、抗生剤で押してもイイ、と判断できるのは、穿刺して水が全部抜けたときだけである。
〜穿刺して 全部抜けたら 肺炎随伴性胸水〜
膿胸の治療が4週間も6週間もかかるのは、ひとえに抗菌薬の移行が悪い場所に菌がいるから。
〜抗菌薬 当たってないより 届いてない〜
膿胸は手術(掻爬+大量ドレナージ)によって「肺炎化」すれば、抗菌薬投与も14日で済む。早期離床、早期退院可能。
外ドレナージのみならず、内ドレナージも有効。もちろんBFで。BFやれば、溢水かどうかもわかる。
ドレーンチューブは、穴を増やしてナンボ。
ドレーンチューブを入れる場所、ベストな場所(スイートスポット)は意外に狭い範囲。
ドレーン挿入は垂直でよい。
(もっと書きたいけど、以下自粛)
膿兄こと百武先生、本当にありがとうございました。ただ、「本当に聞いてほしい方々への移行が不良であった」件もあり、またリベンジを果たしたいものです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2018年10月28日
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