2018年10月28日

膿兄による膿胸+アルファのお話

昨日某SNS内で「膿兄」と呼ばれることになった百武先生のお話、ホンのさわりのところをご紹介します。

(以下、私による解釈込みの講演内容)
「肺炎随伴性胸水」とはなにか。

「胸水も少量で、肺炎随伴性胸水だと思うので、抗生剤で押しま〜す」
←この言葉に違和感を覚える。

肺炎随伴性胸水には単純性と複雑性があり、単純性は穿刺したら全部抜ける。
複雑性(膿胸に発展する可能性が高いもの)は、穿刺しても全部抜けない。

「胸水が少ないから、穿刺は危険だと思いまーす」
→2日後片肺真っ白、という経過は決してまれではない。

単純性の肺炎随伴性胸水で、抗生剤で押してもイイ、と判断できるのは、穿刺して水が全部抜けたときだけである。

穿刺して 全部抜けたら 肺炎随伴性胸水

膿胸の治療が4週間も6週間もかかるのは、ひとえに抗菌薬の移行が悪い場所に菌がいるから。

抗菌薬 当たってないより 届いてない

膿胸は手術(掻爬+大量ドレナージ)によって「肺炎化」すれば、抗菌薬投与も14日で済む。早期離床、早期退院可能。

外ドレナージのみならず、内ドレナージも有効。もちろんBFで。BFやれば、溢水かどうかもわかる。

ドレーンチューブは、穴を増やしてナンボ。

ドレーンチューブを入れる場所、ベストな場所(スイートスポット)は意外に狭い範囲。

ドレーン挿入は垂直でよい。
(もっと書きたいけど、以下自粛)

膿兄こと百武先生、本当にありがとうございました。ただ、「本当に聞いてほしい方々への移行が不良であった」件もあり、またリベンジを果たしたいものです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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posted by 長尾大志 at 21:52 | Comment(0) | 活動報告
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