2018年11月22日

潜在性結核感染症(latent tuberculosis infection : LTBI)治療2

医療従事者は昨日述べたような例に次ぐリスク、ということになってはいますが、IGRA陽性=LTBI治療、となるのではなく、発病リスクの高い、最近陽性になった例で治療の対象とすることになっています。


潜在性結核感染症というのは発病していないわけですから、体内の菌量はごく少量です。ですから、発病してからの治療とは異なり、抗結核薬は1剤でOKです。

具体的には、対象者に対して、INH 5mg/kg(成人:最大300mg/日)、または8〜15mg/kg (小児:最大300mg/日)の予防内服を6〜9ヶ月間行う、ということになっています。接触した排菌患者がINH耐性であった、とか、INHで副作用が生じた、とかINHが使用できない場合は、RFPを使って治療を行います。

RFPだと治療期間は4〜6ヶ月間、となり、INHよりも短くて済みそうです。副作用でINH⇒RFPに変更した場合、INH内服日数÷180+RFP内服日数÷120が1を超えるまで内服すればよいだろうということになっています。


LTBI治療中は、副作用(肝障害や末梢神経障害など)の出現、ホンモノの結核発病に注意が必要です。また、れっきとした治療扱いですので、保健所への届け出や公費負担申請が必要です。

長い長い結核の話

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posted by 長尾大志 at 18:04 | Comment(0) | 長い長い結核の話
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