2018年11月30日

喘息予防・管理ガイドライン2018における(特に治療の)変更点2

喘息のガイドラインが(も)、2018年に『喘息予防・管理ガイドライン2018』に変わりました。まあご多分に漏れず、変わったところは新製品のところですね。診断のところとかも細々と変わっているところはあるんですが、一般の先生方にとって大事なところといえば治療のところかと思います。


■ LAMA(スピリーバレジスタードマーク)の位置づけ

これも何となく、メーカー臭がしないでもありませんが…。

これまで気管支喘息における気管支拡張薬はβ2刺激薬が中心で、LAMAは重症の時に…という位置づけであったものが、2018からは治療ステップ2という、比較的軽症の段階からLAMAを「使ってもよい」となりました。

ここで治療ステップについて少し触れておきます。

喘息が軽症の時にはあまり薬を使わなくても比較的たやすくコントロールが出来ますが、重症とか慢性になってくると、コントローラーを何種類も併用しなくては症状がコントロールできなくなります。

そこで、大体どのくらいの状況だったら、こういう治療で行きましょう、という目安をガイドラインでは示されています。あまり細かいものを知らなくても、現場では

・コントロール不良だったらコントローラーを加える
・3-6ヶ月間コントロール良好だったら、コントローラーを減らす/止める

という原則でいけそうではありますが、参考までに取り上げておきましょう。

まず喘息の状態ですが、症状の頻度、強度によって分類します。

  • 軽症間欠型|症状が週1回未満・症状は軽度、短時間

  • 軽症持続型|症状が週に数回(毎日ではない)

  • 中等症持続型|症状が毎日・発作治療薬をほぼ毎日使う

  • 重症持続型|症状が毎日ある・しばしば増悪する

喘息予防・管理ガイドライン2018より引用改変


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posted by 長尾大志 at 17:50 | Comment(2) | web喘息講座
この記事へのコメント
スピリーバですが、風邪が悪化すると完全無効になるので有効性を疑ってしまい、風邪が治ると健常人と同じような状態だしスピリーバを止めたいと主治医に言うと吸っておくように言われました。
様々な吸入薬を高容量かつ長期間組み合わせて吸っていても、風邪を引くと発作を止められず効かないので新薬が出るのを待っている状態です。
耳鼻科医から出されたセレスタミンを数週間飲むと咳発作にも効いているのかな?という印象です。
そこで質問ですが、私のように喘息ステロイド薬と気管支拡張との合剤とか全て発作抑制効果がないという患者さんはおられるのでしょうか?
そのような患者さんなら、経口ステロイドや点滴ステロイドを投与せざるえないですよね?
Posted by ラビリンス at 2018年12月02日 19:18
そういう患者さんは治療ステップ4ということになるでしょう。ステップ4となれば、それなりの薬剤、ということになるでしょう。
http://tnagao.sblo.jp/article/185118950.html
新しい抗体製剤はとにかく高いので、無制限にお勧めできるものではありませんし…。
Posted by 長尾大志 at 2018年12月08日 21:40
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