2018年12月03日

喘息予防・管理ガイドライン2018における(特に治療の)変更点3

この喘息の状態(4段階の分類)に対して、各々対応する4段階の治療ステップというものが決まっています。評価した重症度に応じて治療薬を決めるわけです。

  • 治療ステップ1|吸入ステロイド(低用量)/吸入ステロイドが使えない場合、ロイコトリエン拮抗薬(LTRA)・テオフィリン徐放製剤を考慮する。まれにしか症状がない場合、コントローラーなしということもある。

  • 治療ステップ2|吸入ステロイド(低〜中用量)/吸入ステロイドでコントロール不十分な場合、通常はLABAを加えたICS/LABA合剤を使用する。他に加えられるコントローラーとして、LAMA・ロイコトリエン拮抗薬(LTRA)・テオフィリン徐放製剤がある。

  • 治療ステップ3|吸入ステロイド(中〜高用量)/通常ICS/LABA合剤を用い、さらにLAMA・ロイコトリエン拮抗薬(LTRA)・テオフィリン徐放製剤を併用する。

  • 治療ステップ4|吸入ステロイド(高用量)/ICS/LABA合剤にLAMA・ロイコトリエン拮抗薬(LTRA)・テオフィリン徐放製剤、そしてさらに抗IgE抗体・抗IL-5抗体・抗IL-5受容体抗体・経口ステロイド薬・気管支熱形成術(サーモプラスティ)を併用する。

喘息予防・管理ガイドライン2018より引用改変



……やっぱり、シンプルな方がよくないですか?私見を交えて治療案を。

  • 症状の頻度が週1回以下なら、低用量の吸入ステロイドを。
    ・吸入ステロイドが(手技の問題や副作用で)使えないとき、内服のロイコトリエン拮抗薬(LTRA)・テオフィリン徐放製剤を代わりに使う。
    ・よほど頻度が少なくて、「薬を使いたくない」希望あれば、コントローラーなしで経過を観察、頻度が上がってきたら治療を開始する。

  • 週に数回以上症状がある場合、ICS/LABA合剤を使用する。
    ・それで速やかに症状が消失する場合、ステップダウンする。
    ・それでもコントロール不良なら、コントローラーを追加する。
    @ロイコトリエン拮抗薬(LTRA)
    ALAMA
    Bテオフィリン徐放製剤

  • これらを併用、フルに使ってもコントロール不良なら、下記併用を考慮する。
    @抗IgE抗体|アトピー型喘息の場合。通年性吸入アレルゲンに対して陽性、かつ血清総IgE値が30〜1,500 IU/mL。
    A抗IL-5抗体|好酸球性気道炎症のある場合。
    B抗IL-5受容体抗体|好酸球性気道炎症のある場合。
    C経口ステロイド薬
    D気管支熱形成術(サーモプラスティ)|上記のいずれも効果が得られなかった場合。


web喘息講座

トップページへ

posted by 長尾大志 at 17:58 | Comment(0) | web喘息講座
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。