2018年12月05日

喘息予防・管理ガイドライン2018における(特に治療の)変更点4・ICSおよびICS/LABA合剤

ICSとICS/LABA合剤についてまとめておきましょう。

ICS

商品名:フルタイド・アニュイティ・パルミコート・キュバール・オルベスコ・アズマネックス

ICSの副作用は、咽頭、喉頭〜食道のカンジダ症、口内炎、嗄声です。多くの場合はうがいをまめに行うことで対処できます。

嗄声だけはうがいではなかなか防止できず、薬を変更したり、減量したり、喉の奥にある声帯を直接霧吹きで洗ったり、いろいろな工夫がなされています。吸入直後に飲食すると軽減することもあるようです。

個人的には、粒子径の小さいpMDI(霧状の噴霧器)製剤に換えて対処することが多いですが、根本的には薬剤の減量が一番効果的と思いますので、できるだけ早く安定化するようコントロールすることを目標にしています。

ここで勘違いしないでいただきたいのは、嗄声を恐れる限り、コントロール不十分で減量、という選択肢は好ましくない、ということです。あくまで、コントロールが先決です。


種類と特徴

フルタイド/アニュイティ:作用が強力、操作が簡単、カウンターで薬剤の残量確認が確実。フルタイドは1日2回製剤でアニュイティは1回製剤、同じメーカーでもあり、徐々に新しく吸入手技も簡単なアニュイティに移行しつつある。

パルミコート:妊娠・出産・授乳時のリスクが少ない、FDAにおける妊婦への安全性ランク・カテゴリーBである唯一の吸入ステロイド薬。吸入感?がなく、吸ったかどうか不安になる。カウンターは薬剤の残量がわかりにくい。

キュバール:粒子径が小さく、末梢気道まで到達し、喉頭の違和感が少ない。特殊な器具を使わないと、残量が全くわからない。

オルベスコ:粒子径が小さく、末梢気道まで到達し、喉頭の違和感が少ない。投与量が400μg以下であれば、1日1回吸入で1日中効果が持続するといわれている。特殊な器具を使わないと、残量が全くわからない。

アズマネックス:粒子径が小さく、末梢気道まで到達し、喉頭の違和感が少ない。カウンターで残量確認が確実。

このように一長一短ありますので、それぞれの特徴に基づいて使い分けます。
薬剤によって1回に噴霧できる量も違うので、吸入回数が多くなってしまうものもあります。薬価も、ものによって違います。


薬剤によって力価、つまりステロイドとしての強さが異なるため、実際の使用量も薬剤によって異なります。大概の薬剤は400μg/日が中用量(標準的な量)なのですが、パルミコートは800μg/日でアニュイティは100-200μg/日が中用量です。

低用量:100μg-200μg
中用量:400μg
高用量:800μg

低用量、高用量の場合もパルミコートは上記の倍になります。
アニュイティは100μg/日か200μ/日しかありませんので、100μg/日が低〜中用量、200μ/日が中〜高用量、という感じになります。

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posted by 長尾大志 at 18:37 | Comment(0) | web喘息講座
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