ステロイド薬+長期作用型気管支拡張薬(β2刺激薬)の合剤(ICS/LABA)
商品名:アドエア

、レルベア

、シムビコート

、フルティフォーム

明らかな差や優劣はないといっていいので、吸入デバイスなどの簡便さ、説明のしやすさ、併用する吸入薬とデバイスを揃える、などの条件で決めて頂いていいのではないかと思います。
アドエア

(DPI/pMDI)=フルタイド

(吸入ステロイド)+セレベント

(β2刺激薬)
レルベア

(DPI)=アニュイティ

+ビランテロール(β2刺激薬)
*アドエア

は1日2回製剤でレルベア

は1回製剤、同じメーカーでもあり、徐々に新しく吸入手技も簡単なレルベア

に移行しつつある。
シムビコート

(DPI)=パルミコート

(吸入ステロイド)+ホルモテロール(β2刺激薬)
フルティフォーム

(pMDI)=フルチカゾン(フルタイド

の成分)+ホルモテロール(β2刺激薬)
*ホルモテロールは、サルブタモール(SABAであるサルタノール

の成分)と同じくらい、即効性があり、回数を増やすとその分効果が高まることが知られている。
副作用はICSによる、喉の違和感、嗄声(させい)、口内炎、それにβ2刺激薬にまつわる動悸・不整脈・手のふるえ・めまいなどといったものがあります。
用量に関しては、アドエア

の中用量は250μgを1回1吸入、1日2回、つまり1日500μg、これは吸入ステロイドの量になります。シムビコート

は160μgを1回2吸入、1日2回、それで合計1日640μg、これも吸入ステロイドの量です。
アドエア

のpMDI製剤になると、125μg製剤を1回2吸入、1日2回、これでDPI製剤と同じく1日500μgになります。フルティフォーム

はアドエア

のpMDI製剤と一緒で125μg1回2吸入を1日2回で1日500μg。レルベア

は中用量がアニュイティと同じで100μgか200μgという形になっていて、どちらも1回1吸入1日1回という簡便な使い方になっています。
ICS/LABAの低用量もICSと同じく、おおよそ中用量の半分、高用量は中用量の倍と思っていただければいいのですが、アドエア

は250μg 製剤の下が100μg製剤になり、アドエア

のpMDI及びフルティフォーム

は50μg製剤になるので半分より少なくなってしまいます。レルベア

は低用量が100μg、高用量が200μgの2剤形です。
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posted by 長尾大志 at 17:43
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