2019年04月05日

第59回日本呼吸器学会学術講演会ポスター発表「内視鏡1」セッション予習1

ふと気がついてみれば、来週末には日本呼吸器学会学術講演会ですね。

今回私はポスター発表「内視鏡1」セッションの座長になりましたので、例によって予習をして参りたいと思います。

いつもは座長を仰せつかっている日の日帰りが多いのですが、今回はポスターの日程が金曜日の午前中、そして土曜日の夜に別件があるため、木曜日の夜から日曜日まで東京にステイするという、なかなか珍しい日程となっております。

こうなったら普段あまり勉強できない学会場での勉強を、この機会ですのでしっかり頑張ろうと思います。

さて今回は内視鏡のセッションです。なかなか興味深い演題が見られますね…。


■ 大口径ブロンコガイドシースを用いたEBUS-GS Cryobiopsy

背景

2.2mmのシースではクライオプローブが通過困難であるが、大口径のブロンコガイドシースは2.7mm口径であり、GS-TBLCが可能となる。

目的

当院で施行したGS-TBLCについて検討する。

対象と方法

末梢肺病変に対しGS-TBLCを施行した例を検討した。

結果

13症例で施行し、採取回数中央値2回、施術時間中央値30.5分、重篤な合併症は認めなかった。EBUS所見がwithinであった症例とadjacent toであった症例は100%の診断に至った。

所感

大口径のブロンコガイドシースを用いてクライオプローブによるクライオバイオプシーを施行された記録です。

クライオバイオプシー…皆さんのご施設ではいかがでしょうか。まだまだウチでも…でもどんどんされているところはされている。この報告では腫瘤に対してですね。

症例数が13例ですのでなかなか統計的にものは言えないかもしれませんが、少なくともEBUSの所見がwithinであった症例とadjacent toであった症例は100%の診断に至ったということで、やっぱり大きな組織を採った方がいいよね〜、という話にはなると思います。

個人的には、TBLBではなかなか診断に至らない、間質性肺炎もそうですがリンパ増殖性疾患なんかが診断出来るといいなあ、と思っております。

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posted by 長尾大志 at 19:23 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート
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