2019年08月17日

『トップランナーの感染症外来診療術』を読んで

あの北先生が羽田野先生と組んでなにやら感染症の本を出されるらしい、と聞いてから気になっていたのですが、このたび献本頂きまして、拝読することが出来ました。

https://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=93164

これまで優れた「内科外来」の本や「感染症」の本は数多あったわけですが、この本は「外来の感染症」に絞っているところがいいですね。実際外来をやっていて多く遭遇するのは感染症になりますから、使える場面はけっこう多い。

感染症の患者さんはまず外来にやってくるわけですから、その時点での対応に関して「とりあえずこれだけは」をみるととりあえずのことがわかる親切設計。しかしもちろんそれだけではなく、そこからの詳細な、かゆいところに手が届く記載がにくいですね。

総合診療業界の、皆さんご存じの、外来のエキスパートの皆さんが、外来をやっていて遭遇する感染症にまつわる疑問に丁寧に答えてくださいます。たくさん外来をされて、たくさんの患者さんを診ているからこそ、いろいろな場面での様々な疑問に出会っておられ、それをしっかり調べて教えてくれる、という感じ。そして、ここぞというところでは、感染症業界の有名人が登場し、専門家ならではの的確なアドバイスをくださいます。

とにかく執筆者の顔ぶれ、これが素晴らしいのです。編者の先生方のつながりで集まった先生方、私でも存じ上げている先生方ばかりです。人選が成った時点で、編集者もガッツポーズされたのでは。

そして各所にちりばめられた、編者の先生によるツッコミ?これが的確で面白い。ああこれって北先生っぽい、とかわかるところもあり、何よりしっかり原稿を読み込んだ上で、適切なコメントを挟んでおられる。これって編者の鑑!!おそらくかなり手間をかけて、原稿に手を入れられたのではないでしょうか。各項目の統一感もしっかりありますし、とにかく著者、編者の先生方のお人柄が感じられる1冊、という感じです。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 19:36 | Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。