2011年には、それまでずっと呼吸器内科スタッフを支えてくださっていたUさんが退職され、替わりにNさんとAさんが加わってくださいました。Aさんはその後退職されましたが、皆さんには、精神面でも病んでいるときの話し相手になってくださったり、こちらも今に至るまで物心両面で本当にお世話になりっぱなしです。ありがとうございます。
2012年には当教室が主宰となり、呼吸機能イメージング研究会を開催することが出来ました。また、黄金世代メンバーが大学院に揃い、忘年会の芸が充実を見た年でもあります。2012年に入局してくださったのは、長尾チルドレン第1世代のM先生とY先生、5年生の臨床実習で?呼吸器に興味を持ってくれた、そして呼吸器が独立したアドバンスコースにも回ってきてくれた最初の世代です。多いにこちらのモチベーションが上がりました。
2013年には、ほぼ同時期に、ブログを読んでいただいた日本医事新報社様、中外医学社様、そして学生アンケートからメディックメディア様にお声掛けいただきました。ブログを書籍化した『レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室〜ベストティーチャーに教わる全27章』を出版することができ、それまで日陰でちまちま活動していて「こんな生活がいつまで続くのか」と苦しんでいた人生がずいぶん変わることになりました。2013年にはK先生が入局、ロジカルな思考で臨床に研究に、そして教育面でも活躍して頂いてます。
2014年には滋賀医大のベストティーチャー賞をいただきました。ところで滋賀医大のベストティーチャー賞ですが、これは講師以上の格を持った人間でないと受賞できない賞であります。それまで日雇い医員〜助手・助教であった私には全く縁のない賞でありました。その数年前にベストティーチャー賞を受賞された「とある先生」に「本当は君が一番だったんだよ」みたいなことをお声掛けいただき、大変勇気を得たことが思い出されます。なんとか「学内講師」に取り上げていただいて、すぐに受賞することができました。
それから『レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室』を出版させていただき、さらに照林社様にもお声掛けをいただき、『エキスパートナース』の特集をまかせていただく機会を何度か頂きました。2014年の入局組は、さわやかY先生としっかりT先生という、なかなか味わい深い組み合わせでしたね。Y先生はこれから大いに大学で活躍されるでしょう。
2014年、当時の教授であった、とある先生から、「今度本学臨床教育講座の教授選がある。君が適任だと思うからぜひやってみないか。」とお声掛け頂きました。実はそのとき初めて、「教育を行う専門職に就く」ということを意識したのです。それまでは臨床現場での呼吸器教育がうまく回り出し、やりがいを感じだしてきた頃で、かつ書籍をどんどん執筆し出版していた頃ですので、当初はそれほど「そういう職」に対して興味はありませんでした。それでも、せっかくお声がけいただいたから、と色々調べてみたところ、そういう大学教育全体の舵取りをしていくような立場の重要さ、やりがいといったものがだんだん見えてきたものであります。
教授の公募から『教授候補者による講演会』まで、なぜか1年以上の時が流れ、じっくりと準備をする時間がありました。準備を通して、本学の問題点であったり、カリキュラムの将来像であったりが、自分なりになんとなく見えてきたように思いました。そこで『教授候補者による講演会』では、教育のやり方について指針をお示しするとともに、「国際基準に対応した臨床実習で72週の実習期間を確保する方法」の私案も交え、総合診療マインドを持つ専門医の育成を大学で行うことの意義もお話しさせていただきました。
しかしながら、そこまで考えを巡らせ、覚悟を決め、少なからずの先生方にご支援を頂いたにもかかわらず、残念ながら教授選は残念な結果となってしまいました。ご期待に応えられなかった申し訳なさもあり、その時点で、自分の中で芽生えたそういう職に対する関心は、一時失われたのでありました。
そんな2015年には『やさしイイ呼吸器教室』改訂版、そして中外医学社様からようやく『呼吸器内科 ただいま診断中!』を出版することができました。またケアネット様にもお声がけをいただき、ケアネットTVからのDVDシリーズを出させていただくこともできました。また近々出るかと思いますので、その時はよろしくお願いいたします笑。また、一般病院からU先生が仲間に加わってくれました。専門は肺癌ですが、肺癌分野のみならず、最近ではCOVID-19に関する最新の知見もどんどん勉強して皆に共有してくれます。頼りにしています。

