2020年08月09日

胸部X線読影道場ふたたび295

右横隔膜・2弓(の途中)が消失する右下肺野のべたっとした高吸収域+肋横隔の鈍化があり、毛髪線が明瞭になっていることから右胸水は確実にありそうです。

問題は胸水だけか?というところですかね…。

横隔膜〜肋横角を構成する線を越えて高吸収域があります。これはひゅいんと胸水が跳ね上がる場面でも見られる所見ですが、現に側面でも胸水は背側で上に上がっています。側面では左横隔膜は見えますが右横隔膜は全く見えず、横隔膜と病変が接していることが確認されます。

この高吸収域の中に、なんとなく細い帯状の空気像が見えるように感じるのは私だけでしょうか…。まあ、だいぶ後づけですが、CTをご覧いただき、もう一度単純X線写真をご覧ください…。

スライド133.JPG

ということで、右下葉のコンソリデーション+胸水でした。この例ではリウマチにアクテムラなど投与中に発症した肺炎球菌性肺炎+胸膜炎でした。

コメントでは左下肺野(心臓裏)の陰影をご指摘いただきましたが、CTで見ると肺野には何もないようです。脊椎の術後の影響、もしくは大動脈が偏位したことでそう見えるのでしょうか。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 14:12 | Comment(0) | 胸部X線道場
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。