2021年06月29日

血痰・喀血10 次のステップ⇒検査

急性に出現した喀血の原因として多いものはやはり感染症です。ということで、次の診断ステップとしては喀痰検査が大変重要で、グラム染色や抗酸菌塗抹検査にて診断がつけば、治療方針決定に寄与しますから儲けものです。

特に昨今では、肺結核以上に肺非結核性抗酸菌症による喀血に遭遇する頻度が高まっていると感じます。診断にはCTなど画像検査ももちろん重要ですが、肺非結核性抗酸菌症の診断には喀痰検査が必須ですので、診断確定のために喀痰の抗酸菌塗抹・培養、そしてPCR検査を是非とも行っていただきたいと思います。

塗抹とPCRは比較的すぐに結果が得られますが、培養検査は最終結果が得られるまでに最長で8週間かかりますから、結果が出ていない段階で陰性であるという判断をしないようにしましょう。もちろん菌量が多ければ塗抹が陽性になりますし、培養も早い段階で陽性になってきますが、出血しているから菌量が多いとは必ずしも限りません。出血するかどうかは、病変が血管付近にあって血管の破綻につながっているかどうかで決まります。出血の量もその血管の圧力の強さによって決まります。ですから、派手な出血であっても菌量が少ない=なかなか診断がつかない、という可能性もありますので注意しておきましょう。

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posted by 長尾大志 at 19:47 | Comment(0) | 血痰・喀血・肺胞出血
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