2021年08月21日

胸部X線読影道場ふたたび579

…とは申しましたが、画像自体もちょっと複雑、でしょうか。

陰影としては両側上肺野主体のすりガラス影、両側肋横角が鈍で、両側胸水がありそうです。両側横隔膜は少し高めではありますが、肺野の収縮を伴う、気管など構造物の歪みはなさそうです。両側上肺野なんですが、この前あったPPFEっぽくはない。胸水もあるし…。

すべてを一元的に考えようとする(オッカムの剃刀)と、鑑別を上げるのがちょっと難しい、って感じです。

両側上肺野のすりガラス:HP、じん肺、NTM(MAC)、薬剤、
両側胸水:心不全、腎不全、急性好酸球性肺炎、漿膜炎を来す全身性疾患(SLEなど)

難しいですねーCT撮りたくなりますね。

スライド434.JPG

なおさら難しくなった……?

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posted by 長尾大志 at 15:43 | Comment(2) | 胸部X線道場
この記事へのコメント
コロナ病床がひっ迫してきました….

上葉優位で,両側胸水はあるけど心拡大はなく,中枢優位か末梢優位か微妙なときは…薬剤性とかちょっと変わったものか,多元的でしょうか
Posted by KJ at 2021年08月21日 23:47
KJ先生コロナ対応お疲れ様です。全国的に、急速にひっ迫しているようです…大変です。

そんな中コメントありがとうございます。おっしゃる通り、ちょっと変わったものであったか、と考えております。
Posted by 長尾大志 at 2021年08月22日 16:59
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