2021年10月26日

抗菌薬・彼我の差を考える4 セフェム系 第3〜4世代

第3世代
セフトリアキソン
添付文書
通常、1日1〜2g(力価)を1回又は2回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。難治性又は重症感染症には症状に応じて1日量を2g(力価)まで増量し、2回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
こちらは半減期が長いために1日1回投与でも分割投与と比較して遜色がないアウトカムが得られています。プラチナマニュアルでも一回2gを1日1回が標準的な使い方として紹介されています。

セフタジジム
添付文書
通常、成人には1日1〜2g(力価)を2回に分割し静脈内に注射する。なお、難治性または重症感染症には症状に応じて1日量を4g(力価)まで増量し、2〜4回に分割投与する。
プラチナマニュアルでは緑膿菌性肺炎緑膿菌肺炎に対し2gを8時間ごと、となっており、この使い方ですと1日6gとなってしまい、添付文書に明記されている「最大量」をはみ出してしまいます。ちなみにペニシリン系など「最大量」が「明記」されていないものは、症状詳記で何とかるとしても……。

第4世代
セフェピム
添付文書
一般感染症:通常成人には、症状により1日1〜2g(力価)を2回に分割し、静脈内注射又は点滴静注する。なお、難治性又は重症感染症には、症状に応じて1日量を4g(力価)まで増量し分割投与する。
発熱性好中球減少症:通常成人には、1日4g(力価)を2回に分割し、静脈内注射又は点滴静注する。
プラチナマニュアルでは発熱性好中球減少症に対し1回2gを8〜12時間ごと、となっています。2gを1日3回、としてしまうと最大量4gを超えてしまうので、理想的には使いにくいですね。

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posted by 長尾大志 at 15:08 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート
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