特に左肺野の縦隔側、下行大動脈の境界線がクッキリと目立っています。これはつまり、そこに空気が入り込んだことを示唆するかと思います。つまりつまり気胸が再発したと。このように再発の気胸や肺疾患の既往があって癒着が生じていると、気胸が起こっても素直に肺の外縁がみえず、隙間に入り込んだ空気だけがヒントになることがしばしばありますので注意が必要です。
こうなってしまうと、スペースが小さすぎて、ドレナージはおろか穿刺もままならないですね。まあ虚脱も極小なので酸素化はそれほど悪くなりませんが。
さらに2か月後がこんな感じです。如何でしょうか。