それから気管分岐部付近の、特に左主気管支の透亮性が部分的に低下していて、縦隔リンパ節腫脹もあるのかなという感じです。肺内に結節が多発していて、肺門リンパ節がまあまあ腫脹しているところから、縦隔リンパ節も腫脹している可能性が高いというふうに見込んで今回の読影をしています。
さらにその目で見ると、右の頸部が左の頸部に比べて太いというかふっくらしているように見えます。こちらは頸部リンパ節腫脹の可能性も考えます。
というところでCTを見ますが、縦隔条件では見事に頸部リンパ節腫脹、それから肺門・縦隔リンパ節の腫脹を認めます。
肺野条件では肺野に散在する、一部空洞を伴うような結節影が見られます。おそらくここで写っている右下葉の大きめの結節が原発巣ではないかと考えられる肺癌の一例です。