2022年02月21日

胸部X線読影道場ふたたび665

スミマセンまた間が空きましたが、664の読影所見としては、気管の右横に軟部影がありまして、傍気管線の消失と外に凸のモコモコ感があり、周囲に粒状影も見られますね。肺門も太くなっているようです。

また、気管から気管分岐部あたりを見ると、その陰影に圧されて、特に分岐部から右主気管支が狭窄している様子が見られます。右の中間気管支幹あたりの気管支壁は肥厚しているようです。

ということで、右肺門から縦隔に至る腫瘤影+縦隔リンパ節腫脹、および癌性リンパ管症もしくは肺内転移を疑う所見、ということになるかと思います。胸部CTはこんな感じ。

スライド527.JPG

トップページへ

posted by 長尾大志 at 20:52 | Comment(3) | 胸部X線道場
この記事へのコメント
詳細なご解説ありがとうございます。

>右の中間気管支幹あたりの気管支壁は肥厚しているようです。
 これは、右上葉支が狭小化しているため、右中幹気管支幹が代償性に肥大した為と考えてよろしいのでしょうか??

>癌性リンパ管症もしくは肺内転移を疑う所見
 右上肺野の粒状影から線状影は、閉塞性肺炎では無く、上記を見ていたのですね。

ただ悪性肺病変(文字化けした内容は10から12Rリンパ節でした)を疑えたので、まずは良かったかと思います。コメントにご返信まで頂いて嬉しい限りです。またよろしくお願い申し上げます。
Posted by あめま at 2022年02月21日 21:36
腫瘤影と上大静脈とのシルエットサインが陰性に見えたので、腫瘤はもっと背側に存在するのかと考えていましたが、気管•右気管支の真横で意外でした。でも上大静脈の背側で気管の右側ならあのX線写真になると納得です。この度も貴重な症例ありがとうございました。
Posted by シロクマ at 2022年02月22日 05:52
コメントありがとうございます。
>右の中間気管支幹壁肥厚
これもリンパ管症、ないしリンパ節腫脹を反映しているのではないかなと思っております。

あと、上大静脈は正常でも見えにくいことが多いので、あまり当てにしない方がいいかもしれません。
Posted by 長尾大志 at 2022年02月22日 20:53
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。