2022年08月03日

胸部X線読影道場ふたたび774

まだ続きます。その後の経過で、こんな風に陰影が変化しました。

スライド20.JPG

さて、何事が起ったのでしょうか……。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 12:35 | Comment(3) | 胸部X線道場
この記事へのコメント
引き続き宜しくお願い致します。


前回の検査と比較します。
体位は前回同様、胸部PA写真です。

左中肺野に前回より濃厚な高吸収域を認め、大動脈とのシルエットサインは前回同様陽性、心陰影とのシルエットサインは今回陽性です。

また左肺門部は著明に腫脹し、APwindowも視認しづらくなっており、外向きの線状影も目立ちます。

左CPangleは明らかに鈍であり、左肋骨線に沿った縦方向の高吸収帯も認めます。

右鎖骨下にCVポートが挿入されています。

その他、特記すべき著変は認めません。


以上より

左下葉肺癌、縦隔リンパ節転移、左肺癌性胸膜炎、(±左肺癌性リンパ管症)

を疑います。

今回もぜひ忌憚ないご意見を頂ければ幸いです。
Posted by あめま at 2022年08月03日 20:19
左肺の容積が減少しています。心臓の位置が高吸収になっており、左横隔膜はシルエットサイン陽性で下行大動脈線は不鮮明に変化しています。左側への気管の偏位は無しですが、左下葉無気肺を考えます。
右肺から右房に中心静脈栄養のポートとルートらしき陰影が有ります。
右中肺野に縦に延びる帯状陰影が出現しています。肺門部に向かった走行ではないので、板状無気肺ではなさそうです。

以上より、左下葉無気肺が起こったのではないでしょうか?
Posted by シロクマ at 2022年08月04日 06:48
お2方、コメントをありがとうございます。
これはやった治療の情報がないと難しいですね。
Posted by 長尾大志 at 2022年08月04日 22:28
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。