2022年08月14日

胸部X線読影道場ふたたび779

今回の画像、右肺尖部にべったりとした高吸収域が見られますが、特に気管の偏位は見られず、大きさに変化はないようです。内部に二ボー(鏡面形成)を伴う空洞を複数個認めます。

側面像を見ると、これらの空気(+水)は肺内にあるであろうと推測できます。肺外であれば膿胸ということになりますが、肺内であることから、この陰影は肺膿瘍であろうと考えられます。

胸部CTでは肺内の、鏡面形成を伴う空洞像がよくわかります。

スライド25.JPG

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posted by 長尾大志 at 00:44 | Comment(2) | 胸部X線道場
この記事へのコメント
フィードバックありがとうございます。

造影CTで見るとここまでmassiveだったんだと驚きました。

先生のおかげで少しずつですが的確に異常所見を指摘できるようなってきた気?がします。恐らく2位以下を圧倒的に引き離して院内で1番されている画像検査『胸部X線写真』、重要さが身にしみて感じます。

『胸写に始まり胸写で終わる』
先輩、大先輩からよく言われていました。

今回も夏休みの最中ありがとうございました。
Posted by あめま at 2022年08月14日 07:41
あめま様、コメントをありがとうございます。最近他の検査がもてはやされ、何かと陰に隠れることが多いように見受けますが、この重要性を訴えていきたいです。
Posted by 長尾大志 at 2022年08月16日 09:50
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