2022年09月12日

シン・COPD6 CO2ナルコーシス

COPDのように「気道が閉塞して呼気に抵抗が生じる」疾患では、病初期には少しばかり無理をして換気を増やすことで、二酸化炭素は特に問題なく保たれていると。それが、何十年もその状態でありつづけると、呼吸のたびにしている「少しの無理」が蓄積されてだんだん無理が利かなくなり、横隔膜をはじめとする呼吸筋の疲労、中枢化学受容器反応の鈍化などによって、少しずつ換気量が減ってくるのです。

中枢化学受容器の反応が鈍っている状況においては、末梢化学受容器(低酸素の刺激で呼吸を促す)が、なんとか頑張って呼吸をさせ、バランスを保っているのですが……。

そんな状態のところへ急に高流量の酸素を投与すると、低酸素の刺激で頑張っていたのが、突然その刺激がなくなってしまうわけで、結果、換気(呼吸)が抑制されて高二酸化炭素血症、低酸素血症となり意識障害を来すのです。このような状態をCO2ナルコーシス、と呼びます。

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posted by 長尾大志 at 20:13 | Comment(0) | COPDポイントレクチャー
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